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妊娠するためにはいくつかのハードルを越えてくる必要があります。
原因は人によって異なるので、その人に合った治療方法を見つけていく過程が、治療そのものなのです。
さて、実際にはまず今まで述べてきましたような検査のうち、スクリーニング検査として一般婦人科検診、ホルモン検査、精液検査、子宮卵管造影検査が行われますが、これにおいても検査に合った時期があり、一度に全部受けていただくことはできません。2〜3周期かけて検査をしていきます。 |
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基礎体温表や超音波を見て、尿検査で排卵日を推定して、タイミングを測ります。数周期の観察で、タイミングがあっていると思われるのに妊娠に至らない場合には、治療のステップアップを考慮します。
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排卵がないか、排卵しにくい場合、また、少し排卵数が多い方が妊娠しやすいと考えられた際には、排卵誘発剤を使用します。排卵誘発剤には、飲み薬と注射があります。
>> 投薬スケジュール |
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排卵された後の卵巣には、黄体ができ、黄体ホルモンが分泌されるようになります。これが十分に発達していないと、高温相が十分に上がらなかったり、短かくなったりします。そのときには、黄体ホルモンを補充したり、排卵誘発剤を使用することもあります。 |
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卵管の入り口付近のみが詰まっている人の中には、ただ卵管が詰まっているだけで、卵管自体の機能は十分保たれている方がおられます。このような方に、卵管の中に細いワイヤーを通して、卵管に通過させる方法です。 |
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AIH (Artifical Insemination by Husband)
精子に問題があって妊娠しにくい方、あるいは原因不明でなかなか妊娠に至らない方に適応されます。子宮の中に洗浄した精子を入れて、受精を助ける方法です。
人工授精は、精子注入部位によってIUI(Intra Uterine Insemination:子宮腔内授精)とICI(Intra
Cervical Insemination:頸管内授精)があります。
当院では、妊娠率が良いと報告されているIUIを採用しています。 |
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精子と卵子は、卵管のはしっこの卵管采と呼ばれる部分で出会い、受精します。精子がそこにたどり着くまでに、腟、子宮、卵管を通過してくる過程で、かなり数が減ってしまいます。元々精子数が少ない場合や、子宮の入り口の粘液が少ない場合は、最終的に卵管で卵子に出会える数が少ないために、受精に至らない場合があります。この点を改善するために考えられた方法が、子宮内に精子を入れる、人工授精です。
精液は、精子成分と精しょう成分(ドロッとした部分)に分かれます。精しょう成分の中には子宮を収縮させてしまう物質や雑菌が含まれており、処置後の感染や痛みの原因となります。そこで、遠心分離法という方法により、精子を洗浄します。以前はパーコールを使用していましたが、素材に危険な化学物質が混ざる可能性があるとして、近年使われなくなりました。現在では、より安全性を考えたアイソレイトを用いた濃度勾配法を行っています。 |
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<方法>
1)御主人に、精子をマスターベーションで取っていただきます。
*注意点*
2)精子を洗浄して濃縮します。(約1時間かかります。)
精液と培養液を混ぜて、アイソレイトという液の上にのせるように入れ、遠心分離します。すると、奇形精子や運動能力の弱い精子、白血球などが上部に残ります。底に集まった良好な精子だけを回収し、洗浄します。
3)調整した精子を子宮の中に入れます。
入れる際には、細いチューブを使用しますので、痛みはほとんどありません。
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<副作用>
・子宮内感染
できるだけ清潔操作を行っていますが、雑菌が取れきれない場合、子宮に感染が起こることがあります。そのため施行後、抗生物質を飲んでいただきます。 |
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<安全性>
人工授精は50年以上の歴史があり、この方法が世代を通じて悪影響を及ぼさないことが分かってきました。奇形の発生率などには影響ありません。 |
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<治療の目安>
人工授精での妊娠率は10%程度ですが、妊娠する方のほぼ90%の方が3〜5回までに妊娠されます。このことから、3〜5回程度が一つの目安と考えられます。
ここまでに妊娠されない場合は、他の不妊原因の検索もしくは体外受精などの方法への変更を考える必要があります。 |
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